2016年8月7日日曜日

義理と人情の・・・『人生劇場』!


5月1日より、「ビッグインテック」グループから独立させて頂き、何だかんだと忙しく業務をこなしているうちにいつの間にかあっという間に4か月が経ってしまい、その間一度も名古屋の本社には顔も出せずにおりました。このままではズルズルと不義理してしまうと思い、けじめの意味も込めて何とか8月末日に久しぶりに名古屋へ挨拶に行って参りました。


振り返れば、昨年の震災をキッカケに市場が大きく多様化する中で、苦渋の決断で現在のかたちを選択することになりました。正直なところ、久しぶりに本社を訪れてどんな雰囲気で迎えられるのだろうか・・・!?少し不安が無かったかと言えば嘘になります。本社で一通りの挨拶を交わしたあと、高口会長、そして後からわざわざ出張帰りに駆け付けてくれた酒見社長と3人で、大須観音にほど近い会長の馴染みの品の良い居酒屋で、久しぶりに一杯やることになりマシタ。


「引き際、去り際、別れ際」の美学はそれぞれ有るかも知れません。「立つ鳥あとを濁さず」とはよく言うものの、現実社会ではナカナカそう綺麗には行かない場面を多々目にして参りました。今回、自分なりには精一杯の礼を尽くし、筋道を通したつもりでしたが、果たして本当に実践出来たのだろうか・・・!?相手にはどう伝わっているのだろうか・・・。「折角、縁あって一度は棹差したのだから、いつか訳あって袂を分けたとしても、お互い何処で助け合えるか判らないぞ。」 「たまたま何処かでバッタリ出会っても下を向かなきゃならない様な辞め方だけはするなよ。」 「いつ逢ってもお互いに笑って焼き鳥で一杯やれる付き合いは続けような。」実は私自身が日頃から社員に伝えている事でも有るわけです。しかし、暫らく飲み交わすうちに、そんな不安はまったく無意味であったことが、次第に判って参りました。


「あ~やっぱり自分は今までこの人達と一緒に仕事をさせて戴いて来たことは決して間違いでは無かったなぁ・・・」と、今更ながら改めて思い知らされ、胸が熱くなる想いでありました。縁あって8年前にお会いした当時、会長はとてつもない酒豪であり、1年近く単身名古屋でお世話になっていた頃は、毎晩のように誘って戴き、市内あちらこちらの居酒屋を飲み歩いておりました。会長はとても見識が広く物知りで、今の日本の政治に関すること、環境問題に始まり、教育や介護問題のこと、歴史上の人物や中国の難しい故事についても色々と教えて戴きました。武士道とは・・・とか言いながら、人生観をぶつけ合いながら議論が熱く成り、自分がちょっと小難しい意見をしだすと、「大木ちゃん!まあ楽しきゃええのよ~!」と言いながら、2件目、3件目と夜中まで止め処なく転々としていた頃が懐かしく想い出されました。


翌日は、気持ち良く晴れ渡った夏空の下、毎月恒例1日のお参りで熱田神宮を参拝しに行かれるとのことで、私も久しぶりに同行させて戴きました。何だかんだと昨年の震災以降、自分の中で悶々と引っかかっていた想いが、今日の夏空の様に一気に晴れ渡り、奇しくも本日9月1日で45歳を迎え、「ようやく本当の意味でスッキリとした気持ちで新しいスタートがきれるぞ!」となりました。


人生は波瀾万丈、山あり谷あり、笑いあり涙あり。いろんな事が有るけれども、8年前に会長から教わった「惻隠の情」をこれからも座右の銘にして、義理を欠かず、筋道を違えず、誠実に歩いていれば、そうおかしくはならないモノかな・・・と、人生も半ばを過ぎて今更ながらしんみりと感じたのでありました。

2012年9月25日

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