2016年8月7日日曜日

~感謝新年~ 『良い会社』 を目指して・・・

『 震災、節電、復興と昨年は日本人の真価を問われた一年であったと痛感しています。
  一企業として社会に貢献できるよう頑張りますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
  新しい一年の平穏を願いつつ皆様のご隆盛を心から祈念申し上げます。
                                                 平成24年 元旦 』

という、一見まったく非の打ちどころの無い、とても完成度の高い文面の年賀状を投函して、ようやく何とか一年を締め括り納会を終えて、ちょっと長めの年末年始休暇に入りました。

しかし、3万人からの犠牲者を出した震災の記憶も生々しい昨年ばかりは、年賀状を出すことすら憚るべき情況だっただけに、ひとつひとつの言葉の重みが、出した自分自身に更に重く圧し掛かって来るような気分で年をまたぐことになりました。「日本人の真価」とは・・・!?「一企業として社会に貢献できる」こととは・・・・!?言葉にするのは簡単ですが、じゃ具体的に一体何をするべきなんだろう・・・。そんなことを考えながら、今年はあえて家族そろって被災地で年を越すことに決めました。

宮城県の石巻市から始まりひたすら沿岸沿いに、まるで空襲の焼けあとの様な見渡す限り廃墟だらけの住宅地と、所々生々しいがれきや廃車が山積みにされた県道を、松島~仙台空港と南下し、福島県の相馬市あたりまで来ると津波による被災地とは全く違う緊張感を感じます。カーナビに従いながら義父母の住むいわき市を目指して走り続けると、山道に入る手前でやはり『通行止め』のバリケードに阻まれました。あたりはもう既に薄暗く、ふと辺りを見渡すと、電燈の灯らない人気の無い民家が続き、頻繁にパトカーと擦れ違う異常な雰囲気に改めて、「決して入り込んではいけない区域に踏み込んで仕舞ったのだ!」と気が付きマシタ。慌てて迂回し、ずいぶん遠回りをしてようやく目的地に辿り着くことに成りました。



『良い会社』ってなんだろう・・・想い付くままに書き出してみました。


・社員とその家族が幸せを感じられること

・会社、仕事を通じて、それぞれが人間としても成長出来ること

・必ずしも収入だけではない「遣り甲斐」を感じられること

・将来に明るい夢や希望をもてること

・自分の会社、仕事に自信を持てること

・地元に根差して地域密着。ナンバーワンよりオンリーワンであること

・アフターも万全で、売り上げよりも顧客満足度でナンバーワンを目指していること・・・等々



経営者側と社員とお客様と立ち位置で目線が変わりますが、だいたいこんなイメージでしょうか。今年、年内には皆で意見を出し合って、士気の上がるしっかりとしたオリジナルの「社是」 「社訓」のようなモノも創りたいと考えています。八千代市に拠点を構えて8年目、独立法人化して6年目の今年ですが、時代の変化と共に将来をしっかりと見据えて、魅力的な会社の「かたち」を創り、基盤を固める1年にしたいと思います。ちなみに、年明け早々に幹部で相談し、「一件の成約につき一定額積み立てをして、桜の木を被災地に寄贈しよう!」ということに成りました。順当に行けば120本以上は植えられるハズです。環境をテーマに掲げる我々にとっては、とても遣り甲斐のある目標になると思います。

お蔭様で我が社もこの数年でスタッフが大幅に若返り、人数も少しずつ増えてきて、ずいぶんと活気付いて参りました。混沌とした時代にあって、すべてに於いて先行き不透明な不安感が付きまといますが、何事に対しても正直に、信念をもって誠実に向かって行けば必ず道は開けて行くものだろうと信じております。若輩者の集まりではございますが、常に前向きにコツコツと努力して参りますので、今年も引き続きよろしくお付き合いください。

2012年1月9日

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